合理的配慮
2025/02/24
合理的配慮
合理的配慮とは・・・
合理的配慮は、障害のある方から、社会的障壁(障害のある方が日常生活や社会生活を送る上で、支障となる事柄)を取り除くために何らかの対応を必要としているとの意思が伝えられたときに、負担が重すぎない範囲で対応することが求められるものです。重すぎる負担があるときでも、障害のある方に、なぜ負担が重すぎるのか理由を説明し、別にやり方を提案することも含め、話し合い、理解を得るよう努めることが大切です。
視覚障害のある方
視覚障害とは、視力等に何らかの障害があることをいいます。一言で視覚障害と言っても様々な見え方や特徴があります。
全く見えない人だけでなく、文字を読むことができても歩いている時に障害物にぶつかったり、つまずいてしまう人、障害物は避けて歩くことはできるが文字が読めない人などがいます。
視覚障害の方への対応・配慮
◆話しかける時
話しかける時は、まず名乗ってください。誰からの声かけか分からないと困ってしまいます。
誘導しているときには、肩や腕を貸す形で、半歩前を歩いてください。また、周りの状況を伝えてください。
聴覚障害のある方
聴覚障害とは、聞こえない状態(ろう)と聞こえにくい状態(難聴)のことをいいます。外見上は障害があることが分からないのことが特徴です。このため、聴覚障害のある人が後ろから来る車の音に気付かなくて怖い思いをしたり、電車の中のアナウンスが聞こえず困ったりしても周囲の人には分かりません。
聴覚障害の方への対応・配慮
◆手話通訳者・要約筆記者がいるとき
本人に向かって話してください。伝わっているかどうか、確認してください。手話通訳者がいるから大丈夫だと思って、聞こえる方のペースで話していると十分に伝わらないことがあります。
◆筆談で対応するとき
短い文章で書いてください。長い文は理解しにくいです。日常使う漢字を使ってください。記号や図を用いて表現を明確にしてください。
盲ろうの方
盲ろうとは、視覚と聴覚の重複障害のことをいいます。盲ろうは、大きく分けて4つのタイプがあります。
・全盲ろう・・・全く見えず、全く聞こえない状態
・全盲難聴・・・全く見えず、少し聞こえる状態
・弱視ろう・・・少し見えて、全く聞こえない状態
・弱視難聴・・・少し見えて、少し聞こえる状態
盲ろうの方への対応・配慮
◆コミュニケーションをとるとき
手書き文字や触手話、点文字でコミュニケーションを取ります。言葉の通訳に加えて、視覚的・聴覚的情報についても意識的に伝えてください。
状況説明として、人に関する情報(人数、性別等)や環境に関する情報(部屋の大きさや机の配置、その場の雰囲気等)などを説明してください。