熱性けいれん・小児てんかん
2024/04/22
こんにちは。
桜の季節も終わり、早々と初夏が近づいてきましたね。
先月、市民公開講座『熱性けいれんの予防、小児てんかんについて』を受講しました。
小児てんかん、痙攣について(オンデマンド講義より)
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★熱性けいれんの定義
主に
・生後6~60カ月までの乳幼児期に起こる。
・通常は38℃以上の発熱に伴う発作性疾患(けいれん性・非けいれん性を含む)。
・髄膜炎などの中枢神経感染症、代謝異常、その他の明らかな発作の原因が見られない
・てんかんの既往のあるものは除外される。
熱性けいれん再発頻度と関連因子
熱性けいれんの再発予測4因子
・熱性けいれんの家族歴(両親・同胞)
・若年発症(生後12か月未満)
・短期間の発熱-発作間隔(1時間以内)
・発作時非高体温(39℃以下)
てんかん発症頻度と関連因子
・発達、神経学的異常
・てんかん家族歴(両親・同胞)
・複雑型熱性けいれん
・短時間の発熱-発作間隔(概ね1時間以内)
★発熱時の投与は必要か?
主な副作用…ふらつき、眠気、興奮
重大な副作用…依存性、刺激興奮や錯乱、呼吸抑制
発熱時投与の適応基準
★持続時間15分以上の発作
★以下のうち2つ以上を満たした熱性けいれんが2回以上反復した場合
・焦点性発作(部分発作)または24時間以内に反復する。
・熱性けいれん出現前からの神経学的異常、発達遅滞。
・熱性けいれんまたはてんかんの家族歴。
・初回発作が12か月未満。
・発熱後1時間未満での発作。
・38℃未満での発作。
小児けいれん
小児期(とくに1~3歳)は一生のなかで最もけいれんを起こしやすい時期。
5歳までに5~10%が何らかのけいれんを経験する。
けいれんの原因は多岐にわたるが発熱によるものが圧倒的に多い。
けいれんの原因(てんかん)
SOS状態でなくても、特定の誘発原因がなくても、けいれんを起こす人がいる
↓
てんかんと呼ぶ
・健康な脳に起きるてんかん
特発性(素因性・自然終息性)てんかん
・病気や障害のある脳に起きる
症候性てんかん