胃ろうとは
2023/11/13
胃ろうとは
様々な身体状況のご利用者様に心地よい支援ができるよう、日々学びを得る努力をしています。
胃ろうについての勉強会を行いました。
胃ろう(PEG)とは
PEGとは、内視鏡を使って「おなかに小さな口」を造る手術のことです。(PEG=Percutaneous Endoscopic Gastrostomy:経皮内視鏡胃ろう造設術)
造られたおなかの口を「胃ろう」と言い、取り付けられた器具を「胃ろうカテーテル」と言います。(カテーテル=管、チューブ)
口から食事のとれない方や、食べてもむせ込んで肺炎を起こしやすい方に、直接胃に栄養を入れる栄養投与の方法です。
胃ろうは、欧米で多く用いられている長期栄養管理法で、鼻からのチューブなどに比べ、患者さんの苦痛や介護者の負担が少なく、喉などにチューブがないため、口から食べるリハビリや言語訓練が行いやすいというメリットがあります。
●胃ろうの種類
体外部・・・胃ろうは、体外部と胃内部の固定板を組み合わせて使用します。体外部の 形状は2種類あり、それぞれに長所と短所があります。
・ボタン型 ボタン型は体外にチューブが突出していないため、日常の動作で邪魔にならず目立ないというメリットがあります。チューブの長さが短いため汚れにくく、手入れの負担が軽減できます。逆 流防止弁がついていることも特徴です。 ボタンの着脱が片手では難しく、栄養剤を投与する際にやや手間がかかる点がデメリットとして指摘されています。
・チューブ型
チューブ型の特徴は、栄養剤の投与時にチューブとの接続を行いやすい点です。栄養剤の投与は1日2~3回程度行われることが多く、接続の手間が軽減できるのは大きなメリットです。 チューブが汚れやすいことや動作の邪魔になり、自己抜去のリスク等のデメリットがあります。
胃内部・・・ 胃の内部に固定するカテーテルは「バンパー型」と「バルーン型」の2種類があります。
・バンパー型
バンパー型には、安定して固定できることや交換までの機関が長いというメリットがあります。約半年に1度程度の交換頻度になりますが、交換時に痛みや圧迫間を生じる点がデメリットとして指摘されています。
・バルーン型
バルーン内部の蒸留水を注入して膨らませ、固定するものです。蒸留水を抜いてバルーンを収縮させることで、抜去や挿入が容易な点が特徴です。 バルーンが破裂してしまう場合があるなど、バンパー型と比較して交換頻度が高く、1~2カ月に1回のペースで交換する必要があります。
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